私のデスクの右後方に鎮座されておりますyamatoさんに撮っていただきました。ありがとうございます。笑顔のときは大体アゴはしゃくれてます。もしかしたら笑顔じゃないときもしゃくれてるかもしれません。
それはさておき。実は最近まで写真を撮られるのはあまり好きじゃありませんでした。魂が吸い取られるからとかではなく、思い出なんてものは頭で記憶できるくらいの容量で十分だと思っていたからです。
「記憶とともに自分の存在を忘れてほしい」みたいな、なんとなくそんな希薄な自分の存在を想像して悦に入っていたのです。微妙なナルシズムです。根っからの天の邪鬼な私ですから、むやみやたらと写真に収めて保存したがる周りの人に対して、アンチミリタリズムを抱いていたのかもしれません。
でも最近は逆に写真に撮られることが好きです(もっと撮ってくれという要求ではないです)。それは端的に言えば、「写真を撮って、思い出に残していくのも悪くないんじゃない?」と思えるようになったからなんでしょう。この年になって、ようやく色んな価値観を受け入れることができるようになって、自然体でモノを捉えることができるようになってきたのです。ほんのすこしだけ人間として成長したのです。
それは人の成長としては遅いことなのかもしれないけれど、まあ成長のスピードには個人差もあるから仕方のないこと。少しずつ成長して、60歳になっても、80歳になっても成長していける素敵な野郎になりたい。