これが決まれば、たとえば「相模湾で穫れたシラスです。かながわの魚にも選定されています」という売り文句で魚が売られたりするのでしょう。県が決めているというのが信頼感があって、消費者にも好感が持たれると思います。そして売り文句を眺めていくうちに「かながわではシラスが穫れる」というのが自然と頭に入っていく。地産地消の入り口として良い試みだと思います。
地産地消とは、米や野菜、魚など、地元で収穫(生産)した食べ物を地元で食べよう(消費しよう)という考え方です。地産地消のメリットはトレーサビリティ(追跡可能性:誰が生産したのかが追跡しやすい)、地域自給率の向上、地域経済の活性化などさまざま。その中で一番のメリットは、私は「フードマイレージがゼロに近くなる」ということだと思います。
フードマイレージ(Food Mileage)とは、輸入先から日本までの輸送距離(km)と輸入量(トン)を掛け合わせて算出されます(上記リンクを参照)。輸送というのは、エネルギーを消費します。そしてCO2を発生させます。地産地消をするということは、単に地域の活性化というだけでなく、エネルギーの節約を通して、地球環境の保全にも貢献するのです。
この「かながわの魚」は、全県下、東京湾、三浦半島、相模湾及び川や湖の内水面で主に漁獲される代表魚種(10魚種程度)を「かながわの魚」として選定し、シンボル化するそうです。1月7日から2月7日までの間、県民の皆さんにご意見を募集しています。私は魚に詳しくないのでダメですが、釣り好きな方は、この魚が良いとか何か提案してみてはいかがでしょうか。
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